亀戸天神の四季『秋』
鎮座祭(ちんざさい) 10月25日
亀戸天神社の初代宮司、大鳥居信祐公は、太宰府天満宮から菅公の御分霊を預かり、
社殿建立を願い各地を巡り現在の亀戸5丁目の祠(ほこら)に仮に祀り(まつり)ました。
その後、四代将軍 徳川家綱公より、現在の亀戸3丁目に建立場所を寄進され、
寛文2年10月25日御鎮座され、長年の夢を達せられました。
祠は、元天神(もとてんじん)としてお祀りされています。
更衣祭(こういさい) 10月25日
5月25日の更衣祭と同様に、夏用の単衣(ひとえ)から、冬用の絹の羽二重にお召しがえをするものです。
静寂な闇の中、粛々と宮司が殿内に御衣を奉ります。
菊まつり 10月第4日曜~11月下旬
菅公は、梅と共に菊の花を好まれ、数々の和歌を詠まれております。
16歳の時に詠まれた「残菊詩」から、天神社では菅公をしのび、
宮中で行われていた和歌・連歌などを詠む“残菊の宴”を催しておりました。
近年は、本殿の正面を取り囲むように菊を展示して菅公をお慰めすると共に参拝の方々にも鑑賞していただいております。
※残菊とは旧暦の重陽の節句(9月9日)以降の菊を意味するとつたえられております。
七五三祝祭(しちごさんいわいまつり) 11月15日
出世鯉放流
七五三は、古くから伝わるお子様の成長を祝う大切な行事です。
3歳は「髪置」(かみおき)といって髪を伸ばし始めることを、5歳は「袴着」(はかまぎ)といって
男の子が始めて袴を着用することを、7歳は「帯解」(おびとき)といって
女の子が幼児用の紐を解き、大人と同じ帯を用いることを表し、子供の成長を感謝します。
心字池に鯉を放流し、世に出て元気で活躍することを期待します。地元宮元会の方々が奉仕します。
新嘗祭(にいなめさい) 11月25日
嘗祭の歴史は非常に古く、「日本書紀」にも記述があり、天皇がその年に収穫した新穀等、神に感謝し、
五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈願し、国の安泰と国民の幸せを願う儀式です。
通常は11月23日の「勤労感謝の日」の祝日に行われますが、当神社は御祭神、菅公に因み25日に斎行いたします。
当日は、宮司が神前に五穀をお供えし、感謝の祝詞をあげます。